PAIKAJI公式HPリニューアルキャンペーン開催中!
PAIKAJI公式H…
約30カ国から募ったブランド数1,222、世界中から訪れた来場者数30,000人超。
桁外れの数字からも、世界最大級のスケールが十分伝わってきます。
イタリア・フィレンツェにて、今年の6月14日~17日に開催されたPITTI IMMAGINE UOMOは、
まさにファッションを楽しむすべての人を虜にするイベントと言っていいでしょう。
会場では雑誌からそのまま飛び出してきたような人たちで溢れかえります。
それもそのはず、雑誌のスナップで掲載されているのは、まさにこの場所のファッショニスタ達。
溢れかえるというのが大げさではないほど、どこを見てもオシャレな人ばかりです。
ほとんどがバイヤーやプレス、ジャーナリストなどですが、彼らはスナップに気軽に応じてくれるのです。
時には、写してくれと言わんばかりにポーズを決めている人も。
PITTIとは、本当にファッションを愛し、常にインスピレーションを掛け合う場でもあるのです。
そんなファッションの祭典で、今回もPAIKAJIブースを展開することができました。
コレクションに掲げたテーマは、「JAPANESE DISCOVERY」
日本のものづくりと、日本で独自に生み出されたファッションカルチャーを落とし込んだ、
コレクションを展開しました。
その根底にあるのが、「アロハシャツ」なのです。
もともとアロハシャツは、ハワイに移り住んだ日系人が、
古くなった着物を再加工してハワイの気候に合ったシャツを作ったのが起源とされています。
彼らが作ったアロハシャツは、その美しさやカラフルさで現地の人を魅了し、
次第にハワイ特有のモチーフも取り入れた独自のデザインに進化していきました。
自分たちの素材を生かして、異国の地でも独自性を生み出す柔軟なものづくり。
また逆に、外国のものを取り入れて日本だけの文化を築いてきたものづくり。
そのベースには、勤勉なまでの姿勢と良いものを紡ぐ技術があったのです。
あらゆる文化を取り込んで成熟していった技術やデザインカルチャー、ものづくり精神を、
コレクションとして表現したのが、「JAPANESE DISCOVERY」なのです。
今回3つのレーベルから、コンセプトを落とし込んだアイテムを展開しました。
まずライジングサンレーベルから発したのは、リゾートイメージを刺繍した「スカジャン」。
別名スーベニアジャケット。もともと横須賀周辺に駐留していたアメリカ軍兵士が、
帰国する際、落下傘の生地などをジャンパーに仕立て、現地の職人に日本のイメージを刺繍してもらったのが
始まりとされています。
今回のコレクションでは、沖縄の基地周辺で刺繍屋を営む職人に仕立てていただきました。
その工程は手振り刺繍といい、ミシンの布押さえなどをはずしミシンをふんだ状態で、
布を手で前後左右に動かして刺繍していく技術です。
非常に繊細な作り込みと美しさは、PAIKAJIブースに訪れたバイヤーの方にも大変好評でした。
また、同レーベルからは和をイメージしたアロハシャツも展開。
からし色やウグイス色といった落ち着きあるカラーをベースに、
かすりがかったタッチのハイビスカスをちりばめたアロハシャツは、既存のアロハシャツにはない印象。
こちらもバイヤーの方々に大変気に入っていただきました。
スカジャンやアロハシャツも、日本とアメリカの文化の出会いから生み出された、
新しいファッションと言えるでしょう。
そのカルチャーに、PAIKAJIのエッセンスを加えJAPANESE DISCOVERYとして再定義しました。
また、リゾートワークスレーベルからもアイテムを展開。
ビジネスシーンでもさりげなく映えるデザインはもちろんですが、
とりわけ、日本の縫製技術をアピールしたラインナップとなりました。
シャツのクオリティーを示す指針の一つに「運針」があります。
運針とは、約3cm(1インチ:2.54cm)の間に縫目が何個あるかを指しています。
標準的なワイシャツでは14~20針が一般的ですが、
いわゆる高級シャツとなると24針以上の運針になります。
運針数の多さは、強度や耐久性そして仕上がりの美しさに影響します。
しかし、その分縫製が難しく時間も手間もかかってしまうのです。
PAIKAJIのアロハシャツはこの運針24針のラインをクリアし、
強度、仕上がりともに高レベルの縫製技術をもって作られています。
きめ細やかな日本ならではのこだわりと技術で、
JAPANESE DISCOVERYの魅力を表現したのです。
そして、最後にPAIKAJI BLUEレーベルからのアイテム。
昨年からPAIKAJIショップやオンラインでも大人気の、琉球藍染によるアロハシャツです。
沖縄の青にインスパイアされ、伝統の琉球藍染でオーバーダイされたアロハシャツは、
全く別の次元の魅力を放ちます。それはまるで深海のよう。
これもまた琉球藍染の雄、大城拓也氏による伝統技術で日本を表現しています。
藍染め自体は、インディゴ染めなどで世界的にも親しまれています。
その中でも琉球藍染は赤や黄みが混ざった複雑な藍染が特徴。
和を存分に感じられる色合いが、海外バイヤーにも好評でした。
また、一枚一枚丁寧に染め上げる工程にも、ものづくりの日本を感じるポイント。
JAPANESE DISCOVERYを体感いただけるアイテムとなりました。
日本で成熟した独自のカルチャーにフォーカスし、
日本の新たな魅力を発信していったPITTI IMMAGINE UOMO 2016
イタリアから世界へ発信した今回のPITTIでは、大きな手応えも感じました。
今回の出展をきっかけに、イタリアでのPAIKAJI商品展開も始まる予定です。
リゾートを表現し、非日常へエスケープするアロハシャツから、
その枠を飛び越えた魅力ある商品展開まで。
PITTIで得た多くのインスピレーションを生かし、
さらに感性を刺激するファッションを届けていきます!